本別町歴史民俗資料館ブログ

【報告】ネイチャーゲームで自然体験「vol.4 トレジャーハント」

2024年7月27日(土)にネイチャーゲームで自然体験「vol.4トレジャーハント」(主催:本別町歴史民俗資料館)を開催しました。町内から14名の親子が参加。様々な草木に囲まれ、本別川が流れる自然豊かな本別公園をフィールドに、観察力を鍛えつつ、自然の中で宝探し。ネイチャーゲーム<カモフラージュ>や<宝さがし>を楽しみました。

*参加者内訳:未就学児4名 / 小学生5名 / 保護者5名

*協力:本別ボランティアクラブかめ (2名)

写真1 「宝探し」というと子どもたちのモチベーションは爆上がりですね。まずは観察の練習、自然の中に設置した21個の人工物を探します<カモフラージュ>。

第4回のテーマは「宝探し」。誰しも自分にとっての宝物があると思います。お気に入りの玩具や旅行に行った際の記念品などなど、宝物は十人十色です。某少年漫画も「ひとつなぎの大秘宝」を求めて海に出たりしていますね。いつの時代も宝物には、人をワクワクさせる力を持っています。特に幼少期における宝物の存在は、「ワクワク」という感情を抱くことに加えて、「モノを大切にする」気持ちも養われます。今回のネイチャーゲームは、自然界で各々が宝物を探し、観察力を身につけつつ、自然環境を大切にする気持ちを養ってほしいという思いで実践しました。

写真2 ネイチャーゲームを楽しむ準備体操。本別ボランティアクラブかめのお姉さんに<ノーズ>のヒントを出してもらい、何の生き物かを想像します。

まずはネイチャーゲームを楽しむための準備体操。ヒントをもとに生き物を想像する<ノーズ>を実施。本別ボランティアクラブかめのお姉さんにも出題者側を体験してもらいました。その後、宝探しの練習。決まられた範囲内を歩いて観察し「これ絶対に自然の中にあるわけないじゃん!」と設置された人工物(例:洗濯バサミ、クワガタのフィギュア、黄色のチェーン)を探す<カモフラージュ>を行いました。上を見上げてみたり、しゃがんで探してみたり、回を重ねるごとに観察の仕方が変わってきます。また、環境色と同化して見つかりにくくする・あえて目立つ色で他者を寄せ付けないようにするなどの自然界の仕組み「擬態」について感覚的に学べる私もお気に入りのアクティビティです。

写真3 活動中に偶然の出会いが。ミヤマクワガタ♀の発見をみんなでシェアしています。こういう光景が自然と出来上がるのは良いですね。

そして、お待ちかねの<宝さがし>です。参加者に「宝ものリスト」カードを配布。カードに書かれた「なにかトゲトゲするもの ひとつ」「おちば いちまい」「ぬけがら ひとつ」「なにかおもしろいもの ひとつ」などを順番に見つけていき、自然の宝物を探し回りました。子どもたちはセミの抜け殻探しに苦戦していましたが、何本も何本も樹木を観察して、頑張って見つけていました。最後は「あなたの笑顔 ひとつ」と参加者全員でニコッと笑って活動を終えました。

写真4 トドマツの樹幹にひっそり残された蝉の抜け殻。子どもたちは自然の中の宝物「ぬけがら ひとつ」に苦戦していました。

参加した保護者から「毎回、子どもが(ネイチャーゲームを)楽しみにしています。」との感想をいただきました。企画側としてこの上なく嬉しい反応です!!!「継続」って大事ですね。今後も様々なテーマで開催しますので、皆さんのご参加をお待ちしております。

事業名:ネイチャーゲームで自然体験「vol.4 トレジャーハント」

主 催:本別町歴史民俗資料館

場 所:本別公園

案内人:永末 透威(地域おこし協力隊 資料館担当 / ネイチャーゲームリーダー)

 

活動写真

*写真の使用については、参加者からご承諾をいただいております。

写真5 <カモフラージュ>の様子。足元のロープに沿って歩き、自然の中に設置された人工物を見上げたり、しゃがんだり視点を変えながら数えます。
写真6 <宝さがし>実践中の光景。足元に広がる芝生の中から宝物を探しています。
写真7 <カモフラージュ>で見つけた人工物を「見つけやすかったもの」「見つけにくかったもの」に分けて、それはなぜ?かを話し合います。
写真8 子どもたちが出会ったミヤマクワガタ♀。持ち帰って育ててみたいなどの声がありましたが、みんなで話し合って自然に返してあげることにしました。
写真9 活動中に「ちょっと来て!」との声が…。木に空いた穴(亀裂といった方が正しいか?)が、すごく気になるようです。

本別町歴史民俗資料館

The Historical Museum of Honbetsu

 

 

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