(とかち創生学レポート)地域がともに育てる学びの場

HOTほんべつリポーターで、本別高校のとかち創生学の総合アドバイザーを務めさせていただいている藤井です。

2020年に本別高校の「とかち創生学」が、今のカタチとして始まってから5年目となった約1年間にわたる授業は、先日「最終発表会」で無事に終えることができました。1年間の歩みについて、リポートさせていただきます。

「とかち創生学」は、当時校長だった近藤先生の発想ではじまり、そのバトンを受け取った僕が基本的な構想を練り、町のサポートをいただきながら創ってきた授業。

 

「とかち創生学」の生みの親の近藤先生のインタビュー

まちと学校と生徒と、三位一体で取り組む、本別高校コミュニティスクールへの道。近藤浩文校長の見据える未来。

この5年間、毎年毎年、どうやったら「もっと高校生たちの学びになるか」という視点で、僕ら自身も一緒に探究してきました。
それは、教える教材のコンテンツはもちろん、何をテーマとして扱うのか、どのように50分~100分という授業の場をつくるのか、いかに意見がでる対話を行うか、授業外の活動をどのようにサポートするか、どうやってコミュニケーションツールを使いやすくするか...。

本当に多岐にわたり、出来るだけラーニングカーブを高めていくための取り組みを模索してきました。

今年度は、7グループに分かれて探究活動をしてきました。もちろん、まだまだできることや改善点はあるけれども、今までで一番完成度の高い授業を提供することができた、と思います(自画自賛!)。

それは、最終発表の内容が良かったからというだけのことではなく、一年間を通じて、高校生たちがどのような思考をし、どのように悩み、壁にぶちあたり、そして、実践などを通じて身体にしみこむ体験をすることができたのか。ということ。

僕は、最終発表を聞きながら、色々なことを思い出していました。地域の素材(課題や魅力)を扱い、地域の本気の大人たちに胸を借り、大人が一緒に伴走しながら壁打ち役になってく。この地域の資源を贅沢にふんだんに活用しながら、高校生たちの学びの時間を共創しているんだと実感しました。

本別というまちが、高校生たちを育てている。学校という存在だけでは提供できる枠をはみ出し、地域と一緒に「学び」をつくっていくコミュニティ・スクールの実践そのものだと思いました。

本別高校の「とかち創生学」に関わってくださって、一緒に共創していただいた皆様、今年度も本当にお世話になりました。

(高校魅力化コーディネーターも募集中!)
本別町では、この学びの土壌をさらに豊かにしていくための新しい風を吹き込んでくれる「高校魅力化コーディネーター」を募集中。“地域で共創する学び”のフィールドを耕してみることに関心がある方はぜひご連絡ください。

地域おこし協力隊/高校魅力化コーディネーター(コミュニティスクール推進員)

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